2-5-2 Bottom fouling
閲覧者数:57、最終更新日2023/03/28
長期滞船等によって船底が汚損(主には貝類・海藻類等海洋生物の付着)し、本船の速力が低下することがあります。これに関しても、その船底の汚損が本船の欠陥であるということができれば、基本的にはOff hireが成立するといえます。しかし、汚損に関しては、それがいつ何故発生したものなのか、「欠陥」と呼べるものなのか、その他費用についてどのように処理すべきか等の点につきしばしば紛議が生じるところであり、事実問題の性質が強い争点であるといえます。
事例(ID:19926)
相談者:船主 閲覧者数:26、最終更新日2023/03/28
ニューキャッスルで30日以上滞船があり、船底検査したところフジツボが大量に付着していた。実際に航行が開始された後の本船のデイリーレポートを見ていても、ニューキャッスル寄港以前の記録と比較して明らかに速力の低下及び燃料消費の増加が見て取れる。このような場合にも、Off hireは成立するのか。(使用書式:NYPE 46)
傭船開始前から既に付着していたとされた船底汚損を本船の「欠陥」としてOff hireが成立するとした英国判例がある一方、長期傭船期間中の傭船者指示による長期滞船に伴う船底汚損の場合は「欠陥」とはいえないため同条の発動はなく、またその際船底掃除費用は船主の負担とした判例がある上、1 Trip契約であっても速力や消費燃料について保証するような規定がある場合は、傭船者指示による長期滞船の結果であるとしても船主による義務違反を認めた判例もある。よって本件では、契約で速力や消費燃料について特に保証していたといった事情がなければ、傭船者による指示の結果であるとしてOff-hireではないと主張できるのではないか。