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「住田海事賞三賞」 受賞者決定のお知らせ

2022年度「第54回 住田海事賞三賞」決定
学術的価値と実務的有用性の高い専門書 3冊が受賞
一般社団法人日本海運集会所
住田海事奨励賞管理委員会
 第54回「住田海事賞三賞」が12月1日に発表された。この賞は、海運、造船事業に長く従事する傍ら、海事資料の刊行や廻船式目の研究などを通じて海事文化の発展に広く寄与した故・住田正一氏の功績を記念して創設された。ご子息の住田正二氏(元運輸事務次官、元JR東日本相談役)が1969年に「住田海事奨励賞」を創設し、その後2002年に「住田海事史奨励賞」が、08年に「住田海事技術奨励賞」が併せて設けられた。
 「住田海事賞三賞」は、ヽせ全般に関する専門図書を表彰する「住田海事奨励賞」海事史に関する専門図書を対象とする「住田海事史奨励賞」G用・造船関係および広く海事技術に関わる専門図書または論文から選ばれる「住田海事技術奨励賞」―の3つで構成される。
 日本海運集会所の住田海事奨励賞管理委員会が各賞の候補作について検討を重ねた結果、今回は海事奨励賞に「船舶保険の損害対応実務」(東京海上日動火災保険株式会社編)が、海事史奨励賞に「日本海運のコンテナ50年史〜箱根丸からONE STORK(ワンストーク)へ〜」(吉田泰治著)が、海事技術奨励賞に「船舶の転覆と復原性」(慎燦益著)が選ばれた。

 授賞式は11月9日に日本海運集会所で執り行われ、東京海上日動火災保険の久保治郎氏、吉田泰治氏、慎燦益氏にそれぞれ賞状と賞金が授与された。
 今回受賞した専門図書と授賞理由は次のとおり。

左から 久保 治郎 様、吉田 泰治 様、慎 燦益 様

住田海事奨励賞
  東京海上日動火災保険株式会社 編 
  『船舶保険の損害対応実務』

  体裁:B5判/ 614頁  定価:9,900円(税込)  発行:保険毎日新聞社

 本書は、過去に刊行された船舶保険に関する書籍を28年ぶりに改訂した実務参考書である。この間に変化した関連法を織り込み、船舶保険における新しい諸制度や規律などを踏まえた損害対応のポイントとノウハウを実務担当者向けに詳しく解説している。
 実務書として優れている上、法学研究の観点から学術的価値が高く、資料集としても有益な内容となっている。船舶保険の損害サービス部門に携わる関係者に限らず、広く海事産業の実務家に参考となる点が評価された。

 【執筆】 青木隆太郎、久保治郎、近藤哲也、櫻井康之介、佐藤繁輝、滝和彦、田近直人、
      西田圭、吉村和樹、渡辺佳浩

 【編集】 青木隆太郎、久保治郎、近藤哲也、田近直人、山本あかね、吉村和樹、渡辺佳浩


住田海事史奨励賞
  吉田 泰治 著
  『日本海運のコンテナ50年史〜箱根丸からONE STORK〈ワンストーク〉へ〜』

  体裁:A5判/ 343頁  定価:1,650円(税込)  発行:オーシャンコマース

 本書では、邦船3社が定期コンテナ船事業を分離・統合した新会社Ocean Network Express(ONE)の設立を契機に、日本船社による定期航路コンテナ化開始から50年の歴史を振り返る。元日本海事新聞記者である著者が集めた詳細な記録と散逸していた海事資料を徹底検証するとともに、最新のコロナ禍における業界動向にも触れている。
 国内にコンテナ事業を営む海運会社がいなくなった現在において、日本海運コンテナ事業史を総括する貴重な書籍である点が評価された。

 【吉田 泰治】 岩手県盛岡市出身 元日本海事新聞記者


住田海事技術奨励賞
  慎 燦益 著
  『船舶の転覆と復原性』

  体裁:B5判/ 240頁  定価:4,400円(税込)  発行:成山堂書店

本書は、「船の転覆」と造船の基礎理論である「船の復原性」について論じた学術書である。長年に亘り大学で船の復原性を教授してきた著者が、実際の転覆事故鑑定などに携わる中で得た豊富な知見に基づき、復原性に関する普遍的な内容を転覆事故の要因と絡めて分かりやすく解説している。
 造船技術者を目指す学生だけでなく、造船所の設計者や船員の教育にも有益であるほか、造船学の学問体系の維持・発展、そして安全航海にも貢献する内容である点が評価された。

 【慎 燦益】 1974年3月九州大学大学院工学研究科修士課程修了、1989年5月工学博士(九州大学)、1993年4月長崎総合科学大学(旧長崎造船大学)工学部船舶工学科教授、1998年4月大学院工学研究科長、2007年5月日本船舶海洋工学会功労員(終身)、2015年3月長崎総合科学大学退職、2015年4月有限会社実用技術研究所所長、2015年5月長崎総合科学大学名誉教授


※編者の紹介および著者の経歴については書籍から抜粋し、海事情報事業グループでまとめています。