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【「住田正一海事賞三賞」 受賞者決定のお知らせ】

2017年度 「第49回住田正一海事賞三賞」決定のお知らせ
実務家にとっても読み応えのある実用書など3冊が受賞
一般社団法人日本海運集会所
住田正一海事奨励賞管理委員会
 この三賞は、海事全般に関する専門図書を表彰する「住田正一海事奨励賞」、中でも海事史を対象とする「住田正一海事史奨励賞」、舶用・造船関係および広く海事技術に関わる専門図書または論文から選ばれる「住田正一海事技術奨励賞」の3つから構成される。
 日本海運集会所・住田正一海事奨励賞管理委員会で各賞の候補作について検討を重ねた結果、49回目となる今回は「海事奨励賞」に『設問式 船荷証券の実務的解説』(松井孝之・黒澤謙一郎編著)、「海事史奨励賞」に『海上衝突予防法史概説』(岸本宗久編著)、「海事技術奨励賞」に『LNG・LH2のタンクシステム −物理モデルとCFDによる熱流動解析−』(古林義弘著)が選ばれた。
 授賞式は11月14日に日本海運集会所で行われ、黒澤氏、岸本氏、古林氏に賞状および賞金が授与された。
 この「住田正一海事奨励賞」は故・住田正一氏の功績を記念して、1969年から始まった。住田正一氏は海運や造船事業に従事する傍ら、海事資料の刊行や廻船式目の研究などを通じて、海事文化の発展に広く寄与した人物である。子息の住田正二氏( 元運輸事務次官、前JR東日本社長、現JR東日本相談役)が「住田正一海事奨励賞」を創設。2002年からは、同賞に加えて「住田正一海事史奨励賞」が、08年からは「住田正一海事技術奨励賞」が併せて設けられた。
 今回受賞した専門図書と受賞理由は次の通り。

左から、黒澤謙一郎氏、岸本宗久氏、小林義弘氏
海事奨励賞
  松井 孝之・黒澤 謙一郎 編著
  『設問式 船荷証券の実務的解説』

  体裁:A5判/ 392頁 定価:4,500円(税別) 発行:成山堂書店

 本書は、編著者を含め、弁護士・海事補佐人・実務家など専門家19人により共同執筆された、国際貿易の船荷証券に関与する実務担当者のための実用書である。船荷証券に係る伝統的な基本事項から実践的な応用、近年の電子化や法改正の動きなど、海事ビジネスに必要な実務ポイントを広範にカバーしている。
 船荷証券に係る実務的な知見を整理・解説しており、構成が分かりやすく、また巻末の索引と事例番号一覧は利便性への配慮がうかがえる。日本の海事社会における知識の継承に資すると評価し、海事奨励賞とした。

松井 孝之  一橋大学法学部卒業。LLM(Tulane University)。弁護士(マックス法律事務所パートナー)。
黒澤 謙一郎  東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻修了。LLM Maritime Law(University of Southampton)・GDL(University of Law)。弁護士(ブリタニヤP&Iクラブ日本支店)


海事史奨励賞
  岸本 宗久 編著
  『海上衝突予防法史概説』
  体裁:A5判/ 1,450頁 定価:20,370円(税別) 発行:成山堂書店

 本書は、著者である岸本氏の航海士、海事補佐人としての55年余りの知見の集大成として10年間をかけてまとめ上げられた大著と言える。海上衝突予防法の淵源について、古代・中世・近代の多数の海法史料の中に衝突予防法規を探し当て、解き明かしていく客観的・学究的な姿勢が一貫している。
 本書の質・量はもちろん、高度な専門書でありながら歴史書の趣も持ち、海事関係者だけでなく歴史好きの読者やヨット・ボートなどマリンスポーツの愛好家なども読者の対象となりうる点を総合的に評価し、海事史奨励賞とした。

岸本 宗久  1961年 東京商船大学商船学部航海科卒。同年太平洋海運入社。1974年 明治大学法学部法律学科卒業。小川田川二宮法律事務所(現小川総合法律事務所)に入所し海事補佐人として各種海難審判補佐並びに海難事故調査に従事。


海事技術奨励賞
 古林 義弘 著
 『LNG・LH2のタンクシステム −物理モデルとCFDによる熱流動解析−』
 体裁:B5判/ 387頁 定価:6,800円(税別) 発行:成山堂書店

 船舶・陸上共通のタンク内部で生じる液化天然ガス(LNG)と液化水素(LH2)に見られる特有の現象を系統的に論じた専門書である。環境規制に対応するエネルギーとしてLNGとLH2の重要性が増す中、これらの超低温液体タンク内での挙動を論じた本書は世界的に見ても稀有な専門書と考えられる。
 LNGおよびLH2に取り組む関係者や、新たな装置を開発しようとする研究開発者、最新の船舶海洋工学技術に関心のある人々の参考になる書籍である点を評価し、海事技術奨励賞とした。

古林 義弘  1965年 九州大学工学部造船学科卒。同年三菱重工業に入社。熊本工業大学(現崇城大学)宇宙システム工学科教授などを経て2004年にコモテクノ創設。エネルギー関連機器、水素エネルギーの研究開発に従事。