TEAM NEPTUNE

特徴

　本船は石油精製品、比重1.53の苛性ソーダ、糖蜜、ベンゼン、メタノール、アセトン、その他数百種類の危険化学製品等、数多くの液体貨物を輸送できるプロダクト/ケミカルキャリアーとして当社で新たに開発した船型の第2隻目となる。
　船型は後部に居住区及び機関室を配置した平甲板船で、船首部には離着岸を容易に行うためにバウスラスターを装備している。貨物タンク部分は二重底、2重船側構造となっており、外側はバラスト専用タンク、内側は中心線を隔壁で仕切られた9ペア18基の貨物タンクと3基のスロップタンクとなっている。貨物タンクはメンテナンス・クリーニングが容易に行えるよう、タンク内には極力骨を設けない構造としており甲板上に骨が配置されている。
　本船は最大12種類の液体貨物が混じり合うことなく積載/揚げ荷できる配管を持っており、液体貨物は各タンクに設けられた油圧駆動の没水型ポンプで陸上に移送される。
　貨物タンクの防爆用不活性ガスには窒素ガスを採用し、専用の窒素ガス発生器を本船に装備。また、各貨物タンク洗浄用の専用クリーニング装置、貨物蒸気回収装置、貨物タンク吸排気装置等も設置。省エネルギー及び省メンテナンスを計るため、航海中の所要電力を賄える推進用主機械で駆動される軸発電装置を設けている。
　救命装置としては自由落下式救命艇を船尾に装備している。

要目